はっとりみなと歯科外観

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詰め物・かぶせものが取れる原因とは?—その理由と対策を解説します!

「歯の詰め物が取れてしまった」「かぶせものが外れてびっくりした!」
こんな経験、ありませんか?

詰め物(インレー)やかぶせもの(クラウン)が取れるのは、実はよくあるトラブルのひとつです。今回は、その原因と対策についてご紹介します。


■ どうして取れてしまうの?

① 接着剤の劣化

歯と詰め物・かぶせものをくっつけている「歯科用セメント」や「接着剤」は、年数が経つと少しずつ劣化していきます。特に長期間経っている場合は、外れてしまうことがあります。

② 虫歯の再発(2次う蝕)

詰め物の隙間から細菌が入り込み、中で虫歯が再発すると、接着面が不安定になり、外れる原因になります。これは、歯みがき不足や定期的なメンテナンス不足が関係しています。

③ 噛み合わせの負担

食いしばりや歯ぎしりが強いと、詰め物・かぶせものに強い力がかかり、徐々にゆるんだり、外れたりします。知らないうちに寝ている間に負担をかけているケースも多いです。

④ 土台(支台歯)の劣化

詰め物やかぶせものを支えている歯自体が割れてしまったり、虫歯で弱っていると、どんなにしっかり装着していても外れてしまいます。

⑤ 装着時の精度の問題

装着したときの精密さも大切です。歯型の取り方や適合の精度が悪いと、ズレやすくなったり、すき間から細菌が入りやすくなります。


■ 取れてしまったときの対処法は?

  1. まずは早めに歯科医院へ!
    取れたものを無理に戻したり、接着剤で自分でつけるのは絶対にNG。歯や歯ぐきを傷つける恐れがあります。
  2. 取れたものは捨てずに保管
    詰め物やかぶせものが無傷なら再利用できることも。ティッシュに包むより、清潔な容器などに保管を。

■ 再発を防ぐためにできること

  • 定期的な検診(3~6か月ごと)
  • 正しい歯みがきとフロスの習慣
  • ナイトガード(歯ぎしり予防装置)の使用
  • 劣化した詰め物の早めの交換

■ まとめ

詰め物やかぶせものが取れてしまうのは、予防やメンテナンスである程度防ぐことができます。違和感やグラグラを感じたら、早めの受診をおすすめします。

お口の中のトラブルが小さなうちに対処できるよう、定期的なチェックを受けましょう!

服部 彰宏

執筆者

服部 彰宏

はっとりみなと歯科 院長

2024年名古屋市港区甚兵衛通に「はっとりみなと歯科」を開院しました。地域の皆様のお口と全身の健康を守るため、お悩みに寄り添い、痛みの少ない治療と安心して通える歯科医院を目指します。

経歴

愛知学院大学卒 / 岡崎市 シバタ歯科勤務 / 名古屋大学医学部附属病院勤務 / 静岡市 ひかり歯科医院 / 名古屋市徳倉歯科口腔外科・矯正歯科非常勤勤務 / メルサ飯田歯科非常勤勤務 / はっとりみなと歯科開業

所属

日本歯内療法学会

認定医・指導医

日本歯科医学復興機構 臨床歯科麻酔管理指導医 / 前歯でも噛める入れ歯研究会 認定医 / 日本ACLS協会 BLS