はっとりみなと歯科外観

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仕上げ磨きっていつまで必要なの?

〜「もう自分でできるから大丈夫?」はキケンかも!?〜

こんにちは!
今回は、小さなお子さんをお持ちのママ・パパからよくいただく質問、

「仕上げ磨きって、いつまでやればいいんですか?」

にお答えしていきます!


「仕上げ磨き」ってそもそもなに?

仕上げ磨きとは、
お子さんが自分で歯を磨いたあとに、保護者の方が仕上げてあげる歯磨きのこと。

ポイントは…

  • 磨き残しを防ぐ
  • 虫歯のリスクを減らす
  • 正しい磨き方を教えてあげるチャンス!

「子どもが自分でやってるから大丈夫」と思っていても、
実はちゃんと磨けていないことがとても多いんです。


いつまで続けるべき?

結論から言うと…

 最低でも小学校3年生(8〜9歳)くらいまでは必要!
理想的には、**10〜12歳ごろ(永久歯が生えそろうまで)**続けるのがおすすめです。


なぜそんなに長く必要なの?

1. 子どもはまだ手先が未熟

小学校低学年くらいまでは、歯ブラシをしっかり操作する力や器用さが発達していません。
→ 磨いたつもりでも「汚れがたっぷり残っている」ことも

2. 生えたての歯は虫歯になりやすい

特に6歳ごろに出てくる「6歳臼歯」は、奥にあって磨きにくく、虫歯の温床になりがち!

3. “磨くクセ”を教える時期でもある

「歯の磨き方を覚える」ことそのものが、大事な教育です


年齢別のポイント

年齢できること保護者の役割1〜3歳自分で持って遊ぶ程度完全に仕上げ磨きが必要4〜6歳なんとなく磨ける自分でやらせた後にしっかり仕上げ磨き7〜9歳だいぶ上手に磨けるが…奥歯や歯の裏はまだ苦手。部分チェック&補助10歳〜自立に向けてトレーニング定期的なチェック。気になる時は一緒に磨く◎


よくあるQ&A

Q. 子どもが嫌がるとき、どうしたらいい?

  • 短時間でパッと終わらせる
  • 歌や数を数えながら楽しい雰囲気に
  • 寝る前の“習慣”として流れを作る

仕上げ磨き専用のアプリや動画も今はたくさんありますよ!


Q. 電動歯ブラシは使っていいの?

使ってもOKですが、必ず保護者が管理・補助してあげてください。
力の入れすぎや、時間のかけすぎに注意しましょう。


仕上げ磨き卒業の目安チェックリスト

◻︎歯ブラシを正しく持てている
◻︎ 全体を順番に磨けている
◻︎ 歯と歯ぐきの境目・奥歯の裏も意識している
◻︎ 5分以上集中して磨ける
◻︎ 定期検診で「きれいに磨けてるね」と言われる

ひとつでも不安がある場合は、まだまだ仕上げ磨きは続けてOK!


まとめ

  • 仕上げ磨きは小学校中学年くらいまでが基本
  • 手先の発達・生え変わり時期・虫歯リスクを考えても、長めのサポートが◎
  • 子どもが自立しても、たまに一緒にチェックしてあげるのが理想

「今までちょっとサボってたかも…」という方も大丈夫!
今日からまた、親子のコミュニケーションタイムとして楽しく続けていきましょう

服部 彰宏

執筆者

服部 彰宏

はっとりみなと歯科 院長

2024年名古屋市港区甚兵衛通に「はっとりみなと歯科」を開院しました。地域の皆様のお口と全身の健康を守るため、お悩みに寄り添い、痛みの少ない治療と安心して通える歯科医院を目指します。

経歴

愛知学院大学卒 / 岡崎市 シバタ歯科勤務 / 名古屋大学医学部附属病院勤務 / 静岡市 ひかり歯科医院 / 名古屋市徳倉歯科口腔外科・矯正歯科非常勤勤務 / メルサ飯田歯科非常勤勤務 / はっとりみなと歯科開業

所属

日本歯内療法学会

認定医・指導医

日本歯科医学復興機構 臨床歯科麻酔管理指導医 / 前歯でも噛める入れ歯研究会 認定医 / 日本ACLS協会 BLS