はっとりみなと歯科外観

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歯医者で行う“クリーニング”ってなに?

〜プロのケアで、口元すっきり・健康に〜

「クリーニングって、歯を白くすること?」
「痛いのかな…?」
「自分で磨いているから大丈夫じゃないの?」

実は、多くの方が“歯医者のクリーニング”について正確な内容を知らないまま、不安や誤解から受けずにいることもあります。
今回は、歯科医院で行うクリーニングの内容と効果、そして受けるメリットについてわかりやすくご紹介します!


■歯医者でのクリーニング=「プロによる徹底的な歯のメンテナンス」

歯医者で行う「クリーニング」とは、専門的な器具と技術を使って、お口の中の汚れを徹底的に取り除く処置のことです。
正式には「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」とも呼ばれます。


クリーニングで取り除けるもの

自宅の歯みがきでは落としきれない汚れがあります。
具体的には:

  • 歯石:プラーク(歯垢)が石のように固まったもの。歯ブラシでは取れません。
  • バイオフィルム:細菌が膜状に付着したぬるぬるのかたまり。
  • 着色(ステイン):コーヒーやお茶、喫煙による色素沈着。
  • 磨き残しのプラーク:毎日のブラッシングでは届きにくい場所に溜まりがち。

■どんな流れで行うの?

当院での一般的なクリーニングは、次のような流れで行います:

  1. お口の中のチェック
     → 歯ぐきの状態や歯石の付き具合を確認します。
  2. スケーリング(歯石取り)
     → 超音波スケーラーなどで歯石を取り除きます。
  3. PMTC(機械的クリーニング)
     → 歯の表面を専用のペーストと機械で磨きます。
  4. フロッシングや仕上げ磨き
     → 歯と歯の間までしっかりケア。
  5. フッ素塗布(ご希望や必要に応じて)
     → 虫歯予防の仕上げとして行うこともあります。

■クリーニングのメリットは?

  •  口臭予防:バイオフィルムや歯石を除去することで、臭いの原因を減らします。
  •  虫歯・歯周病予防:磨き残しのリスクが減り、トラブルを未然に防げます。
  •  見た目の改善:着色汚れが落ち、歯本来の白さがよみがえります。
  •  リフレッシュ効果:終わったあとの“つるつる感”がクセになる方も!

「痛そう…」と不安な方へ

ご安心ください。
クリーニングは基本的に痛みを伴う処置ではありません。
ただし、歯ぐきに炎症があったり、歯石が深い場所に付いていた場合には、少ししみることがあります。その際は、無理せず途中で止めたり、回数を分けて行うことも可能です。


どれくらいの頻度で受けるべき?

理想は 3ヶ月に1回
歯や全身の状態によっては、1〜2ヶ月に1回をおすすめすることもあります。


まとめ

歯医者でのクリーニングは、歯の健康を守るための予防処置 です。
虫歯や歯周病になってからの治療ではなく、ならないようにするための習慣として取り入れてみませんか?

「最近、歯医者に行っていないな…」という方、
「口の中がざらつく」「なんとなく口臭が気になる」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

服部 彰宏

執筆者

服部 彰宏

はっとりみなと歯科 院長

2024年名古屋市港区甚兵衛通に「はっとりみなと歯科」を開院しました。地域の皆様のお口と全身の健康を守るため、お悩みに寄り添い、痛みの少ない治療と安心して通える歯科医院を目指します。

経歴

愛知学院大学卒 / 岡崎市 シバタ歯科勤務 / 名古屋大学医学部附属病院勤務 / 静岡市 ひかり歯科医院 / 名古屋市徳倉歯科口腔外科・矯正歯科非常勤勤務 / メルサ飯田歯科非常勤勤務 / はっとりみなと歯科開業

所属

日本歯内療法学会

認定医・指導医

日本歯科医学復興機構 臨床歯科麻酔管理指導医 / 前歯でも噛める入れ歯研究会 認定医 / 日本ACLS協会 BLS