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顎関節症とは?

顎関節症は、顎の動きを司る顎関節(TMJ)やその周囲の筋肉に異常が生じることによって発症します。これにより、顎の痛みや動きの制限、さらには頭痛や耳鳴りなど、さまざまな症状が現れます。顎関節症は若年層から高齢者まで幅広い年齢層に発症する可能性があります。


顎関節症の主な症状

顎関節症の症状は個人によって異なりますが、以下のようなものが一般的です:

  • 顎の痛み:食事や会話時に顎に痛みを感じることがあります。
  • 顎のクリック音やポキポキ音:顎を動かすと、関節から音が聞こえることがあります。
  • 顎の動きの制限:口を大きく開けることができない、または顎がスムーズに動かないことがあります。
  • 頭痛や耳鳴り:顎関節の不調が原因で、頭痛や耳の違和感が生じることがあります。
  • 顎のこわばり:長時間同じ姿勢でいると顎や顔の筋肉が緊張することがあります。

顎関節症の原因

顎関節症の原因はさまざまですが、主に以下のような要因が関与しています:

  • 噛み合わせの不調:歯並びや噛み合わせに問題があると、顎に余分な負担がかかりやすくなります。
  • ストレス:精神的なストレスが原因で、無意識に歯を食いしばることがあります。これが顎関節に過度な負担をかけます。
  • 外傷:顎に衝撃が加わることで、関節や周囲の筋肉が傷つき、顎関節症が発症することがあります。
  • 筋肉の疲労:長時間の会話や食事、または不自然な姿勢が筋肉に負担をかけ、顎関節症を引き起こすことがあります。

顎関節症の治療法

顎関節症の治療は症状の重さや原因によって異なりますが、一般的な治療方法としては以下のものがあります:

  1. マウスピースの装着
    睡眠中に歯を食いしばる習慣がある場合、マウスピースを使うことで顎関節への負担を軽減します。
  2. ストレス管理
    ストレスが原因の場合、リラクゼーションやストレスを軽減する方法(ヨガや深呼吸など)を取り入れることが効果的です。
  3. 物理療法
    顎の筋肉や関節の機能回復を促進するため、物理療法(温熱療法やマッサージ、軽い運動など)が行われることがあります。
  4. 薬物療法
    痛みや炎症がひどい場合には、消炎鎮痛剤や筋肉弛緩薬が処方されることがあります。

顎関節症の予防方法

顎関節症を予防するために、以下の点に注意することが大切です:

  • 噛み合わせのチェック
    定期的に歯科医院で噛み合わせのチェックを受け、必要であれば矯正治療を行いましょう。
  • ストレスを減らす
    ストレス管理を意識し、リラクゼーション方法を取り入れることが重要です。
  • 無理な顎の使い方を避ける
    顎に負担をかけるような食べ物(硬いものや粘り気のあるもの)は避け、過度な会話や歯ぎしりも避けるようにしましょう。

まとめ

顎関節症は非常に多くの人々に影響を及ぼしている症状ですが、適切な診断と治療によって改善することができます。顎に違和感を感じた場合は、早期に歯科医院を訪れ、専門的な治療を受けることが大切です。顎関節症の予防にも、生活習慣の見直しが効果的です。

もし顎に不安を感じている場合、当院では専門的な診断と治療を提供しています。お気軽にご相談ください。

服部 彰宏

執筆者

服部 彰宏

はっとりみなと歯科 院長

2024年名古屋市港区甚兵衛通に「はっとりみなと歯科」を開院しました。地域の皆様のお口と全身の健康を守るため、お悩みに寄り添い、痛みの少ない治療と安心して通える歯科医院を目指します。

経歴

愛知学院大学卒 / 岡崎市 シバタ歯科勤務 / 名古屋大学医学部附属病院勤務 / 静岡市 ひかり歯科医院 / 名古屋市徳倉歯科口腔外科・矯正歯科非常勤勤務 / メルサ飯田歯科非常勤勤務 / はっとりみなと歯科開業

所属

日本歯内療法学会

認定医・指導医

日本歯科医学復興機構 臨床歯科麻酔管理指導医 / 前歯でも噛める入れ歯研究会 認定医 / 日本ACLS協会 BLS