はっとりみなと歯科外観

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2025.06.11

【普段、歯にはどれくらいの力がかかっているのか?】

~あなたの歯、実は驚くほどの圧力に耐えているんです~ 「硬いものを食べるときだけ歯に力がかかる」――そう思っていませんか? 実は、私たちの歯やあごには、日常的に想像以上の力がかかっています。とくに、無意識の“くいしばり”や“歯ぎしり”がある人は要注意。自分では気づかないうちに、歯や顎にダメージを与えているかもしれません。 今回は、「普段、歯にどれくらいの力がかかっているのか」について、わかりやすく解説します。 ■ 歯にかかる“咬合力(こうごうりょく)”って? 咬合力とは、上下の歯がかみ合ったときに生じる力のことです。 一般的な数値としては: 通常の食事:およそ20〜40kg 奥歯でしっかり噛んだ時:最大60〜80kg 無意識の歯ぎしり:なんと100kg以上に達することも! この力が毎日、しかも何度も繰り返し歯に加わっていると考えると、歯がダメージを受けやすくなるのも納得ですね。 ■ “噛む力”は強ければ強いほどいいの? 一見、噛む力が強い方が健康的に思えますが、実は力の「かけすぎ」は歯にとって負担になります。 過剰な噛みしめや食いしばりは、以下のようなリスクを引き起こします: 歯が欠ける、割れる(特に詰め物や被せ物) 歯周病が悪化しやすくなる 顎関節症(あごの痛みや違和感) 頭痛、肩こりの原因になることも 特に寝ている間の歯ぎしりは、本人が気づきにくく、**歯にとって最大の“見えない敵”**です。 ■ 歯や顎にやさしい生活のコツ では、歯にかかる過剰な力から守るにはどうしたら良いのでしょうか?  日中の“くいしばり”をチェック! 集中しているときに無意識に歯をグッと噛んでいませんか? 口を閉じたときに「上下の歯が軽く離れている状態」が理想です。  睡眠時のナイトガード(マウスピース)活用 歯ぎしりやくいしばりが強い方には、専用のマウスピースをおすすめしています。 歯を守るだけでなく、あごの疲れや頭痛の軽減にも効果的です。  柔らかすぎるものばかり食べない かむ力を自然にコントロールするには、ある程度の「噛みごたえ」も必要です。 ■ まとめ:歯の「耐久性」には限界があります 歯はとても強い組織ですが、人工物ではなく“生きた組織”です。日々の噛む力、食いしばり、歯ぎしり…知らず知らずのうちに、歯はその力に耐えて頑張ってくれています。 「虫歯じゃないのに歯がしみる」「歯が欠けた」「詰め物がすぐ取れる」――そんなトラブルがある方は、実は“噛む力”が原因かもしれません。 気になる方は、お気軽にご相談ください。歯を守るために、力のコントロールも大切な“予防歯科”の一部なんです。

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2025.06.01

歯医者で行う“クリーニング”ってなに?

〜プロのケアで、口元すっきり・健康に〜 「クリーニングって、歯を白くすること?」「痛いのかな…?」「自分で磨いているから大丈夫じゃないの?」 実は、多くの方が“歯医者のクリーニング”について正確な内容を知らないまま、不安や誤解から受けずにいることもあります。今回は、歯科医院で行うクリーニングの内容と効果、そして受けるメリットについてわかりやすくご紹介します! ■歯医者でのクリーニング=「プロによる徹底的な歯のメンテナンス」 歯医者で行う「クリーニング」とは、専門的な器具と技術を使って、お口の中の汚れを徹底的に取り除く処置のことです。正式には「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」とも呼ばれます。 クリーニングで取り除けるもの 自宅の歯みがきでは落としきれない汚れがあります。具体的には: 歯石:プラーク(歯垢)が石のように固まったもの。歯ブラシでは取れません。 バイオフィルム:細菌が膜状に付着したぬるぬるのかたまり。 着色(ステイン):コーヒーやお茶、喫煙による色素沈着。 磨き残しのプラーク:毎日のブラッシングでは届きにくい場所に溜まりがち。 ■どんな流れで行うの? 当院での一般的なクリーニングは、次のような流れで行います: お口の中のチェック → 歯ぐきの状態や歯石の付き具合を確認します。 スケーリング(歯石取り) → 超音波スケーラーなどで歯石を取り除きます。 PMTC(機械的クリーニング) → 歯の表面を専用のペーストと機械で磨きます。 フロッシングや仕上げ磨き → 歯と歯の間までしっかりケア。 フッ素塗布(ご希望や必要に応じて) → 虫歯予防の仕上げとして行うこともあります。 ■クリーニングのメリットは?  口臭予防:バイオフィルムや歯石を除去することで、臭いの原因を減らします。  虫歯・歯周病予防:磨き残しのリスクが減り、トラブルを未然に防げます。  見た目の改善:着色汚れが落ち、歯本来の白さがよみがえります。  リフレッシュ効果:終わったあとの“つるつる感”がクセになる方も! 「痛そう…」と不安な方へ ご安心ください。クリーニングは基本的に痛みを伴う処置ではありません。ただし、歯ぐきに炎症があったり、歯石が深い場所に付いていた場合には、少ししみることがあります。その際は、無理せず途中で止めたり、回数を分けて行うことも可能です。 どれくらいの頻度で受けるべき? 理想は 3ヶ月に1回。歯や全身の状態によっては、1〜2ヶ月に1回をおすすめすることもあります。 まとめ 歯医者でのクリーニングは、歯の健康を守るための予防処置 です。虫歯や歯周病になってからの治療ではなく、ならないようにするための習慣として取り入れてみませんか? 「最近、歯医者に行っていないな…」という方、「口の中がざらつく」「なんとなく口臭が気になる」という方も、ぜひ一度ご相談ください。

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2025.05.28

寝る前の歯磨きが一番大事な理由、知ってますか?

こんにちは、はっとりみなと歯科です。毎日なんとなく歯を磨いているという方、意外と多いのではないでしょうか? 実は、1日のうちで一番大事な歯磨きのタイミングは「寝る前」なんです。 今回は、なぜ“寝る前の歯磨き”がそれほど重要なのか、わかりやすくご説明します。 寝ている間は、むし歯・歯周病が進行しやすい! 人の口の中には常にたくさんの細菌がいます。日中は食事や会話で口が動き、唾液の流れが活発なので、細菌もある程度は洗い流されています。 ところが寝ている間は唾液の分泌が大きく減少し、細菌が増殖しやすい環境になってしまうのです。 つまり、寝る前に汚れをきちんと落としておかないと、細菌が一晩中“フル活動”して、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。 こんな習慣、していませんか? 「夕飯後に歯を磨いて、おやつを食べてそのまま寝る」 「疲れてそのまま寝落ち…朝だけ歯磨き」 これらは、虫歯菌にとってはごちそうを残したまま“無抵抗状態”で寝るようなもの。毎晩、歯にダメージが蓄積してしまいます。 ■ 正しい寝る前のケアのポイント 1. 寝る直前に歯磨きする → 食後すぐではなく「寝る直前」に磨くことで、より細菌の繁殖を防げます。  2. フロスや歯間ブラシも併用 → 歯ブラシだけでは60%程度の汚れしか落とせないと言われています。歯と歯の間のケアも忘れずに!  3. 就寝前は飲食を控える → 歯磨き後の飲食は意味がなくなるので、できるだけ控えましょう(特に砂糖を含むもの)。 ■ 小さなお子さんにも「寝る前磨き」を! 子どもの歯は大人よりも虫歯になりやすいため、仕上げ磨きは必ず寝る前に行いましょう。乳歯のうちから習慣をつけることで、将来の虫歯リスクを大きく減らせます。 ■ まとめ:1日1回だけでも、寝る前に丁寧に! ・唾液が少なくなる寝ている間は、口の中が細菌にとって最高の環境 ・寝る前の歯磨きは「守り」のケアではなく「攻め」の予防習慣 ・朝よりも夜のケアを重視することで、歯を長く健康に保てます!

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2025.05.27

痛みに配慮した治療って?当院が実践している5つの工夫!

こんにちは、はっとりみなと歯科です。皆さん、歯科治療に対して「痛い」「怖い」といったイメージをお持ちではありませんか? 実際、「痛みが怖くて歯医者に行けない…」という声はとても多く、私たち歯科医療者にとっても大きな課題です。そこで当院では、**痛みに配慮した“やさしい治療”**を心がけ、患者さまが少しでもリラックスして治療を受けられるよう、様々な工夫を取り入れています。 今回は、当院が行っている5つの具体的な取り組みをご紹介します。 ① 表面麻酔で“注射の痛み”を軽減 麻酔注射のチクッとした痛みを感じないよう、当院では**麻酔注射の前に必ず「表面麻酔」**を使用しています。歯ぐきにジェル状の麻酔を塗り、針が刺さる瞬間の痛みをやわらげます。これだけでもかなり楽になると好評です。 ② 極細の針で「刺す時の痛み」を最小限に 使用する針は**極細タイプ(33ゲージなど)**を採用しています。針が細ければ細いほど、刺すときの痛みは少なく済みます。患者さまの緊張も和らぎ、「こんなに痛くないんですね」と驚かれることもあります。 ③ 麻酔液を体温に近づけて使用 麻酔液が冷たいと、体内に入れたときに刺激を感じてしまいます。当院では麻酔液をあらかじめ人肌程度に温めてから使用することで、違和感や痛みを抑えています。 ④ 電動麻酔器で“ゆっくり”注入 麻酔液を一気に注入すると、圧力で痛みが出ることがあります。そのため当院では電動麻酔器を使い、一定のスピードでゆっくりと注入しています。これにより、注射の不快感を大幅に軽減できます。 ⑤ 患者さまとの会話・説明を大切に 技術面の工夫だけでなく、心のケアも重要です。「これから何をするのか」「どのくらい時間がかかるのか」など、事前に丁寧に説明することで不安を取り除き、痛みを感じにくくすることにもつながります。 不安な気持ちは遠慮なくお話しください。スタッフ全員で、あなたにとって安心できる治療を目指します。 ▽ まとめ 痛みが怖くて歯医者に行けない…。そんな方にこそ、私たちはっとりみなと歯科医院にご相談いただきたいと思っています。 私たちは、患者さまの“心と体の負担を軽くする”治療を目指して、これからも一人ひとりに合った配慮を大切にしてまいります。

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2025.05.24

学校検診で“要注意”と言われたら...

春から初夏にかけて、多くの学校で行われる「学校歯科検診」。お子さまが持ち帰った紙に「要注意」と書かれていて、ドキッとしたことはありませんか? 「痛がってないし、大丈夫かな?」「“C”って書いてあるけど、これって虫歯なの?」そう思いながら、ついそのままになってしまっていませんか? 今回は、学校検診で“要注意”とされたときに知っておきたいこと、そして歯科医院での対応について、わかりやすくご説明します。 ■「要注意」ってどういう意味? 学校検診の結果にある「要注意」は、必ずしも“虫歯ですぐに治療が必要”という意味ではありません。でも、以下のような**「経過観察が必要」「初期段階で早めに対処したほうがいい」**というサインです。 よくある「要注意」の内容: C(シー)…初期虫歯の疑い 歯肉炎、歯ぐきの腫れ 歯石の沈着 歯並び・かみ合わせの問題 生え変わりのトラブル(乳歯が残っているなど) これらは見た目や痛みでは分かりにくく、専門的なチェックが必要になります。 ■放っておくとどうなるの? 「まだ痛がってないし…」と様子を見ている間に、初期虫歯が進行し、治療が必要な状態に悪化してしまうことも。 特に初期虫歯(C0〜C1)は、フッ素塗布や正しいブラッシング指導で進行を防げるケースもあります。また、歯並びの問題も、早期に相談することで将来の矯正治療の選択肢が広がることもあります。 ■歯科医院では何をするの? 当院では、学校検診で「要注意」と言われたお子さまに、次のような流れで診察を行います。 検診結果の用紙を確認 → 学校で指摘された内容を把握します。 お口の中を丁寧に診察 → 必要に応じてレントゲンや虫歯チェックを行います。 ご家庭でのケア指導と必要な治療のご提案 → できる限り痛みの少ない方法で対応します。 保護者の方には、**「今どんな状態なのか」「どうしてこのケアが必要か」**を丁寧にご説明しますので、安心してご来院ください。 ■「受診のタイミング」がとても大切です 「そのうち行こう」と思っている間に、夏休み、冬休み…と時間が経ち、気づけば悪化していた、というケースも少なくありません。 学校検診の用紙をもらったら、なるべく早めに歯科医院へ。気になることは、どんな小さなことでもご相談ください。 ■まとめ:子どもの未来の歯を守るために 学校検診は、**お子さまの成長に合わせた“健康チェックのチャンス”**でもあります。「要注意」は“今すぐ治療”ではないかもしれませんが、「早めにチェックしてね」というサインです。 ちょっとの受診が、将来のお子さまの健康な歯を守ることにつながります。 どうぞお気軽に、当院までご相談くださいね。

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2025.05.22

「歯がキーンとしみる…」それ、知覚過敏かもしれません

こんにちは、はっとりみなと歯科です! 冷たい水を飲んだとき、歯みがきをしたとき、風があたったときに「キーン」「ズキッ」と一瞬、歯がしみることはありませんか? それは、知覚過敏(ちかくかびん)のサインかもしれません。 「そのうち治るかな…」と放置すると、悪化することもあるので、今回は歯がしみる原因と対策について詳しくお話しします。 なぜ歯がしみるの?〜知覚過敏の仕組み〜 歯の表面には「エナメル質」という硬い層があり、その下に「象牙質(ぞうげしつ)」があります。何らかの原因でこのエナメル質が削れたり、歯ぐきが下がって象牙質が露出すると、冷たい・熱い・甘い・酸っぱいなどの刺激が神経に伝わりやすくなり、しみるようになります。 これが知覚過敏です。 知覚過敏の主な原因 強すぎる歯みがき(力まかせのブラッシング) 酸性の飲食物のとりすぎ(炭酸飲料・柑橘類など) 歯ぎしり・くいしばり ホワイトニング後の一時的な症状 歯周病による歯ぐきの後退 むし歯や詰め物の劣化(似た症状を引き起こすことがあります) しみる=すぐ知覚過敏とは限らない? 実は、「歯がしみる=知覚過敏」とは限りません。むし歯や歯のひび割れ、神経の炎症などが原因のこともあります。 しみる期間が長引いたり、症状が強くなってきた場合は、早めの受診が大切です。 知覚過敏への主な対策 1. 知覚過敏用の歯みがき剤を使う 刺激を感じにくくする成分が含まれており、毎日のケアで症状を軽減できます。市販のものでもOKですが、症状に合わせてご提案もできます。 2. 正しい歯みがき方法の指導 力を入れすぎず、やわらかめの歯ブラシを使い、優しく磨きましょう。歯ぐきの下がりを防ぐ効果もあります。 3. 歯科医院での処置 ・フッ素塗布・コーティング剤の塗布・マウスピース(歯ぎしり対策)・必要に応じた修復治療など、症状や原因に応じた適切な処置を行います。 こんなときはご相談ください 冷たいものを飲むと毎回しみる 歯みがきのたびにズキンとする 市販の歯みがき剤を使っても良くならない しみるだけでなく痛みもある おわりに 「しみるけど、我慢できるから」と放置してしまう方も多いですが、放置することで歯が弱くなったり、むし歯が進行しているケースもあります。 気になる症状がある方は、お気軽にご相談くださいね。 はっとりみなと歯科では、やさしく・丁寧な診察と説明で、安心して治療を受けていただけます。

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2025.05.10

詰め物・かぶせものが取れる原因とは?—その理由と対策を解説します!

「歯の詰め物が取れてしまった」「かぶせものが外れてびっくりした!」こんな経験、ありませんか? 詰め物(インレー)やかぶせもの(クラウン)が取れるのは、実はよくあるトラブルのひとつです。今回は、その原因と対策についてご紹介します。 ■ どうして取れてしまうの? ① 接着剤の劣化 歯と詰め物・かぶせものをくっつけている「歯科用セメント」や「接着剤」は、年数が経つと少しずつ劣化していきます。特に長期間経っている場合は、外れてしまうことがあります。 ② 虫歯の再発(2次う蝕) 詰め物の隙間から細菌が入り込み、中で虫歯が再発すると、接着面が不安定になり、外れる原因になります。これは、歯みがき不足や定期的なメンテナンス不足が関係しています。 ③ 噛み合わせの負担 食いしばりや歯ぎしりが強いと、詰め物・かぶせものに強い力がかかり、徐々にゆるんだり、外れたりします。知らないうちに寝ている間に負担をかけているケースも多いです。 ④ 土台(支台歯)の劣化 詰め物やかぶせものを支えている歯自体が割れてしまったり、虫歯で弱っていると、どんなにしっかり装着していても外れてしまいます。 ⑤ 装着時の精度の問題 装着したときの精密さも大切です。歯型の取り方や適合の精度が悪いと、ズレやすくなったり、すき間から細菌が入りやすくなります。 ■ 取れてしまったときの対処法は? まずは早めに歯科医院へ!取れたものを無理に戻したり、接着剤で自分でつけるのは絶対にNG。歯や歯ぐきを傷つける恐れがあります。 取れたものは捨てずに保管詰め物やかぶせものが無傷なら再利用できることも。ティッシュに包むより、清潔な容器などに保管を。 ■ 再発を防ぐためにできること 定期的な検診(3~6か月ごと) 正しい歯みがきとフロスの習慣 ナイトガード(歯ぎしり予防装置)の使用 劣化した詰め物の早めの交換 ■ まとめ 詰め物やかぶせものが取れてしまうのは、予防やメンテナンスである程度防ぐことができます。違和感やグラグラを感じたら、早めの受診をおすすめします。 お口の中のトラブルが小さなうちに対処できるよう、定期的なチェックを受けましょう!

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2025.05.07

仕上げ磨きっていつまで必要なの?

〜「もう自分でできるから大丈夫?」はキケンかも!?〜 こんにちは!今回は、小さなお子さんをお持ちのママ・パパからよくいただく質問、 「仕上げ磨きって、いつまでやればいいんですか?」 にお答えしていきます! 「仕上げ磨き」ってそもそもなに? 仕上げ磨きとは、お子さんが自分で歯を磨いたあとに、保護者の方が仕上げてあげる歯磨きのこと。 ポイントは… 磨き残しを防ぐ 虫歯のリスクを減らす 正しい磨き方を教えてあげるチャンス! 「子どもが自分でやってるから大丈夫」と思っていても、実はちゃんと磨けていないことがとても多いんです。 いつまで続けるべき? 結論から言うと…  最低でも小学校3年生(8〜9歳)くらいまでは必要!理想的には、10〜12歳ごろ(永久歯が生えそろうまで)続けるのがおすすめです。 なぜそんなに長く必要なの? 1.子どもはまだ手先が未熟 小学校低学年くらいまでは、歯ブラシをしっかり操作する力や器用さが発達していません。→ 磨いたつもりでも「汚れがたっぷり残っている」ことも 2.生えたての歯は虫歯になりやすい 特に6歳ごろに出てくる「6歳臼歯」は、奥にあって磨きにくく、虫歯の温床になりがち! 3.“磨くクセ”を教える時期でもある 「歯の磨き方を覚える」ことそのものが、大事な教育です 年齢別のポイント 年齢できること保護者の役割1〜3歳自分で持って遊ぶ程度完全に仕上げ磨きが必要4〜6歳なんとなく磨ける自分でやらせた後にしっかり仕上げ磨き7〜9歳だいぶ上手に磨けるが…奥歯や歯の裏はまだ苦手。部分チェック&補助10歳〜自立に向けてトレーニング定期的なチェック。気になる時は一緒に磨く◎ よくあるQ&A Q. 子どもが嫌がるとき、どうしたらいい? 短時間でパッと終わらせる 歌や数を数えながら楽しい雰囲気に 寝る前の“習慣”として流れを作る 仕上げ磨き専用のアプリや動画も今はたくさんありますよ! Q. 電動歯ブラシは使っていいの? 使ってもOKですが、必ず保護者が管理・補助してあげてください。力の入れすぎや、時間のかけすぎに注意しましょう。 仕上げ磨き卒業の目安チェックリスト ◻︎歯ブラシを正しく持てている◻︎全体を順番に磨けている◻︎歯と歯ぐきの境目・奥歯の裏も意識している◻︎5分以上集中して磨ける◻︎定期検診で「きれいに磨けてるね」と言われる ひとつでも不安がある場合は、まだまだ仕上げ磨きは続けてOK! まとめ 仕上げ磨きは小学校中学年くらいまでが基本 手先の発達・生え変わり時期・虫歯リスクを考えても、長めのサポートが◎ 子どもが自立しても、たまに一緒にチェックしてあげるのが理想 「今までちょっとサボってたかも…」という方も大丈夫!今日からまた、親子のコミュニケーションタイムとして楽しく続けていきましょう

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2025.04.28

夏はドリンクに注意!

スポーツドリンクが虫歯の原因になるってホント? こんにちは!はっとりみなと歯科医院のブログへようこそ。だんだん暑くなってきて、水分補給が欠かせない季節ですね。 特に熱中症対策としてよく飲まれる「スポーツドリンク」。実は、飲み方によっては虫歯の原因になりやすいことをご存じですか? 今回は、歯医者の視点から「スポーツドリンクと虫歯の関係」をわかりやすくお伝えします。 ☆スポーツドリンクに含まれる“2つのリスク成分” スポーツドリンクは体の水分やミネラルを補うのに役立ちますが、以下の成分が虫歯リスクを高める原因になります: 糖分(ブドウ糖、果糖、砂糖など) → 虫歯菌のエサになり、酸を出して歯を溶かします 酸(クエン酸、リンゴ酸など) → 歯の表面(エナメル質)を直接溶かしてしまう「脱灰」を引き起こします  ポイント:「甘くて酸っぱい」は、実は歯には最悪の組み合わせ! ☆pH値で見る!スポーツドリンクの“酸っぱさ”がヤバい 飲み物pH値脱灰リスクスポーツドリンク(市販)約3.5高い炭酸飲料約2.5〜3.0非常に高い緑茶約6.0〜6.5低い水約7.0安全 ※pH5.5以下で歯が溶け始めると言われています。 ☆よくあるNGな飲み方 以下のような飲み方をしていませんか? ダラダラとこまめに飲む スポーツ中に少しずつ飲み続ける 寝る前や夜間に飲む(唾液が減って虫歯リスク大) 飲んだ後に歯みがきや口ゆすぎをしない ○歯医者の本音:「“水分補給のつもりが虫歯補給”になってる方、多いです!」 ☆虫歯を防ぐ!正しい飲み方のポイント スポーツドリンクを虫歯の原因にしないためには、以下の対策が有効です: 飲んだら口を水で軽くゆすぐ 長時間かけずに短時間で飲み切る 飲んだ直後は歯みがきを避け、30分以上あけてから磨く 可能であればストローで飲む(歯に触れにくくなる) ☆まとめ 夏のスポーツドリンクは、水分とミネラル補給にとても便利。でも、飲み方を間違えると虫歯のリスクがぐんと高まります。 正しい知識で上手に取り入れて、暑い季節を歯も体も健康に乗り切りましょう!

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2025.04.21

銀歯って日本だけ?

〜世界の詰め物事情、のぞいてみたら驚きの事実〜 こんにちは!今日は、歯の詰め物に関する“世界の違い”についてお話しします。 日本ではよく見かける「銀歯」。でも、実はこれ、世界的にはかなりレアなんです…! そもそも銀歯ってなに? いわゆる「銀歯」とは、虫歯を削ったあとに詰める金属製の詰め物や被せ物のこと。 正式には「金銀パラジウム合金」といって、 銀 金 パラジウム(プラチナ系)などの金属を混ぜて作られています。 実はこの材料、日本の保険診療で安く・早く・丈夫に治療できる優れモノなんです。 日本では銀歯がスタンダード? 日本では、保険が適用される「奥歯の銀歯治療」が一般的。 でも… 海外では「白い詰め物」が主流!? 欧米や他の多くの国では、銀歯(アマルガムや合金)はあまり使われていません。むしろ、白い詰め物(コンポジットレジンやセラミック)が主流なんです。 なぜかというと… 審美性重視(見た目が自然) 金属アレルギーのリスク回避 環境や健康への配慮(アマルガム水銀問題など) アメリカ、カナダ、ヨーロッパなどでは「銀歯=昔の治療」扱い。歯を見せたときに銀色が目立つと、ちょっと“治療感”が出ちゃいますよね。 じゃあ日本はなぜ銀歯が多いの? 理由はズバリ、保険制度の仕組みにあります。 保険診療では、使える材料が決められている セラミックやジルコニアなどの「白い素材」は、基本的に自費治療 銀歯は丈夫・安い・作りやすいという3拍子揃った素材 つまり、費用を抑えつつ、最低限の治療を提供するには銀歯が合理的なんです。 銀歯のメリット・デメリット 項目メリットデメリット銀歯保険で安く作れる/強度が高い見た目が目立つ/金属アレルギーの可能性/歯ぐきが黒ずむことも白い詰め物見た目が自然/金属不使用で安心保険外で高額な場合あり/破損リスクあり(素材による) 最近の日本でも変化が! 実はここ数年で、日本の保険制度も少しずつ変わってきています。 例えば、CAD/CAM冠(キャドカムかん)という白い被せ物が、条件付きで保険適用になるようになってきました。 ◻︎「見た目も大事にしたい」◻︎「金属を使いたくない」 という人が増えてきた今、保険でも白い治療が選べる時代に変わりつつあります。 海外旅行での豆知識 海外で歯を見せて「銀歯」が見えると、「日本人だね!」と気づかれることもあるとか(笑) それだけ、日本では銀歯が日常の一部なんです。 まとめ 銀歯は日本では一般的だけど、世界ではレアな存在 海外では白い詰め物(レジン・セラミック)が主流 保険制度や文化の違いが背景にある 見た目を気にする人には、自費の白い素材もおすすめ! 「銀歯を白くしたい」「自分に合った詰め物って何だろう?」そんな時は、ぜひお気軽に歯科医院で相談してみてくださいね

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2025.04.20

歯周病の治療ってどんなことをするの?

~実は“静かに進行するこわい病気”なんです~ 「歯みがきのときに血が出る」「最近、歯ぐきが下がってきた気がする…」「歯がグラグラしてきたような…」 こうした症状、もしかしたら“歯周病”かもしれません。 実は、歯を失う原因の第1位は歯周病。しかも痛みが少なく、自覚しないまま進行することが多い病気なんです。 今日は、そんな歯周病に対してどんな治療を行うのか?についてご紹介します! 歯周病治療って何をするの? 歯周病の治療は、大きく分けて以下のステップがあります。 ① 歯ぐきの状態をチェック(検査) まずは、歯周ポケット(歯と歯ぐきのすき間)の深さを測ったり、出血や腫れの有無、歯の動きなどを確認します。必要があればレントゲンで骨の状態もチェックします。 ポケットが深いほど、進行しているサインです! ② 歯石とプラークの除去(スケーリング) 歯周病の大きな原因は、歯の表面や歯ぐきの中にたまったプラーク(細菌のかたまり)や歯石です。 専用の器具でこれらを取り除き、お口の中をきれいにリセットしていきます。 軽度の歯周病であれば、このステップだけで改善することもあります! ③ 歯ぐきの奥深くのクリーニング(ルートプレーニング) 中等度〜重度の歯周病になると、歯ぐきの奥深く(根っこ周辺)にも汚れが付いていることがあります。 そのため、歯ぐきの中の見えない部分まで徹底的に清掃していきます。 しっかり麻酔を使って、痛みを抑えながら行うのでご安心くださいね。 ④ 歯周外科治療(必要な場合) それでも炎症が治らない場合は、歯ぐきを少し開いて内部をきれいにする歯周外科が必要になることもあります。 また、進行して骨が減ってしまった場所には、再生療法という方法で回復を図ることもあります。 ⑤ 治療後のメンテナンスがカギ! 歯周病は「治して終わり」ではありません。再発を防ぐためには、定期的なメンテナンス(検診・クリーニング)がとても大切です! 当院では患者さんごとに合ったペースで、しっかりサポートしていきます。 歯周病治療は“早め”がいちばん 歯周病は、重度になると歯を支える骨が溶けて、最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。 でも、早い段階で治療すれば、元の健康な状態に近づけることができます。 「ちょっと気になるな…」というレベルでも、気軽にご相談ください! まとめ 歯周病は、静かに進行する“こわいけど治療できる病気”治療は検査 → 歯石取り → 根のクリーニング → メンテナンスの流れ早期発見・早期治療が何より大切! お口の健康を守ることは、全身の健康にもつながります。定期的な検診とケアで、一緒に歯ぐきの健康を守っていきましょう! ご予約・ご相談はいつでもお気軽にどうぞ

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2025.04.15

天気が歯痛に与える影響とは?

天気が歯痛に与える影響とは?皆さん、こんにちは!今日は「天気と歯痛の関係」についてお話しします。実は、天気の変化が歯の痛みに影響を与えることがあることをご存知でしょうか?これは多くの患者さんからも報告されており、気圧や気温の変動が歯にどのように影響を与えるのかについて、少し掘り下げてみたいと思います。1. 気圧の変化と歯痛気圧が急激に変化すると、歯に痛みを感じることがあります。特に天候が悪化して低気圧が近づいてくると、気圧の低下によって歯や歯茎にある微細な隙間に影響が出ることがあります。これにより、歯の神経が敏感になり、痛みを感じることがあるのです。2. 寒さによる歯痛寒い季節になると、気温が急激に下がることがあります。これにより、歯が冷気にさらされると、歯の神経が敏感になり、冷たいものがしみることがあります。特に歯がすり減っていたり、歯茎が退縮していると、冷気に対する反応が強くなります。3. 湿度と歯茎の健康湿度の高い日々は、歯茎にも影響を与える可能性があります。湿度が高いと、歯茎が腫れやすくなったり、炎症が悪化することがあるため、歯痛や歯茎の違和感が強く感じることがあります。4. 季節の変わり目の影響季節の変わり目には、気温や湿度が急激に変化するため、歯痛が悪化することが多いです。特に秋から冬、または冬から春にかけて、気温や気圧が大きく変動します。こうした時期には、歯に不調を感じる方が増えることがあります。歯痛を和らげる方法天気や季節の変化によって歯痛を感じることがあっても、いくつかの対策で症状を和らげることができます。温かい水でうがいをする - 温かい水でうがいをすると、歯茎や歯の神経の刺激を軽減できます。歯の保護 - 歯のエナメル質がすり減っている場合は、歯の保護用のジェルやクリームを使用することが有効です。痛み止めの使用 - 一時的に痛みを和らげるために、市販の痛み止めを使うことも考慮しましょう。歯科医への相談 - 歯痛が続く場合や気になる症状がある場合は、歯科医に相談して、適切な処置を受けましょう。最後に天気や季節の変わり目に歯痛が悪化することがあることは、決して珍しいことではありません。しかし、適切な対策をとることで症状を和らげることができます。もし歯に不安がある場合は、早めに歯科医院を訪れ、専門的なアドバイスを受けることをお勧めします。皆さん、歯の健康も天気に合わせてケアしましょうね!