学校検診で“要注意”と言われたら...
春から初夏にかけて、多くの学校で行われる「学校歯科検診」。
お子さまが持ち帰った紙に「要注意」と書かれていて、ドキッとしたことはありませんか?
「痛がってないし、大丈夫かな?」
「“C”って書いてあるけど、これって虫歯なの?」
そう思いながら、ついそのままになってしまっていませんか?
今回は、学校検診で“要注意”とされたときに知っておきたいこと、そして歯科医院での対応について、わかりやすくご説明します。
■「要注意」ってどういう意味?
学校検診の結果にある「要注意」は、必ずしも“虫歯ですぐに治療が必要”という意味ではありません。
でも、以下のような**「経過観察が必要」「初期段階で早めに対処したほうがいい」**というサインです。
よくある「要注意」の内容:
- C(シー)…初期虫歯の疑い
- 歯肉炎、歯ぐきの腫れ
- 歯石の沈着
- 歯並び・かみ合わせの問題
- 生え変わりのトラブル(乳歯が残っているなど)
これらは見た目や痛みでは分かりにくく、専門的なチェックが必要になります。
■放っておくとどうなるの?
「まだ痛がってないし…」と様子を見ている間に、
初期虫歯が進行し、治療が必要な状態に悪化してしまうことも。
特に初期虫歯(C0〜C1)は、フッ素塗布や正しいブラッシング指導で進行を防げるケースもあります。
また、歯並びの問題も、早期に相談することで将来の矯正治療の選択肢が広がることもあります。
■歯科医院では何をするの?
当院では、学校検診で「要注意」と言われたお子さまに、次のような流れで診察を行います。
- 検診結果の用紙を確認
→ 学校で指摘された内容を把握します。 - お口の中を丁寧に診察
→ 必要に応じてレントゲンや虫歯チェックを行います。 - ご家庭でのケア指導と必要な治療のご提案
→ できる限り痛みの少ない方法で対応します。
保護者の方には、**「今どんな状態なのか」「どうしてこのケアが必要か」**を丁寧にご説明しますので、安心してご来院ください。
■「受診のタイミング」がとても大切です
「そのうち行こう」と思っている間に、夏休み、冬休み…と時間が経ち、気づけば悪化していた、というケースも少なくありません。
学校検診の用紙をもらったら、なるべく早めに歯科医院へ。
気になることは、どんな小さなことでもご相談ください。
■まとめ:子どもの未来の歯を守るために
学校検診は、**お子さまの成長に合わせた“健康チェックのチャンス”**でもあります。
「要注意」は“今すぐ治療”ではないかもしれませんが、「早めにチェックしてね」というサインです。
ちょっとの受診が、将来のお子さまの健康な歯を守ることにつながります。
どうぞお気軽に、当院までご相談くださいね。